牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
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25-12-05 05:32
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「え? 月に一回くらいなの? 意外に少ないのね。ウチは、週に2回くらいはあるわよ」 菜々子さんが、そんなことを言う。妻の里香が、 その言葉に驚いた顔を見せる。 「週に2回ですか? 菜々子さんって、結婚してもう5年くらい経つんですよね? びっくりです」 素直にそんな感想を話す里香。俺も、週に二回という話には驚いていた。 今日は、高校からの友人の祐馬と、奥さんの菜々子さんを自宅に招いて鍋を食べている。こんな風に、結構頻繁にお互いの家で食事をしている。妻同士も仲が良いので、一緒に遊びに行くことも多い。 祐馬と俺は高校からの友人で、30歳だ。菜々子さんも30歳、里香は28歳で年齢も近い。ただ、菜々子さんと里香は正反対なキャラクターだ。菜々子さんは、身長も高くて胸も大きい。口元のほくろがセクシーで、妖艶な雰囲気がしているタイプだ。里香は、小柄でロリ体系の可愛らしいタイプの女性だ。 今日は、少し飲んでいることもあり、話が下ネタっぽくなっていた。そんな中で、夜の生活の話になり、お互いのセックスの頻度の話になった。ウチは、月に一回くらいしかしていない。俺はもっとしたいと思っているが、里香はそれほどエッチが好きではなく、リアクションも薄目だ。そんなこともあり、徐々に回数は減ってきた。里香は、たぶんセックスをしなくても平気なタイプなんだと思う。 「そんなにたくさんしてて、飽きたりしないんですか?」 里香は、ストレートに質問した。好奇心が刺激されているような顔になっている。それは、俺も聞きたかったことだ。里香とのセックスが少ないので、俺はこの歳になってもまだほとんど毎日のようにオナニーをしている。少し虚しいと感じることもある。 「フフ、章吾がすごいからよ」 菜々子さんは、意味ありげな感じで答える。章吾は、そんな二人の会話を聞きながら、やっぱり意味ありげな感じで微笑んでいる。章吾に、セックスが強い印象はなかった。長い付き合いだが、そんな話になったこともない。 「すごいって? 体力があるってことですか?」 里香は、かなり興味を惹かれている。不思議な感じがする。セックスに、それほど興味がないと思っていた。それなのに、こんなに好奇心いっぱいの感じで質問をしている。 「ウチも、セックスレスみたいになっちゃった時期があるんだ。飽きたわけじゃないけど、刺激が薄くなった感じで」 菜々子さんは、何がすごいのかの説明ではなく、そんな話を始めた。でも、興味を惹く内容だ。俺も、つい聞き入ってしまう。 「でも、このままだと本当になしになっちゃうなって思って、色々工夫してセックスレスを解消しようと思ったの」 菜々子さんは、赤裸々に話を続ける。いつもは、ここまで突っ込んだことを話すことはない。今日は、酔いが深いのだろうか? ちょっとドギマギしてしまう。俺は、さっきから菜々子さんのセックス姿を想像してしまっている。その大きな胸や、綺麗な脚を見てしまう。 「工夫って?」 里香も、完全に話に夢中になっている。 「大人のオモチャを使ったり、エッチな下着を着たりしたの」 菜々子さんが、そんな事までカミングアウトした。里香は、一瞬で顔が赤くなっている。恥ずかしそうに、 「お、大人のオモチャですか? それって、バイブみたいなのですか?」 と、質問する。恥ずかしがっているわりに、興味はさらに惹かれているようだ。 「うん。そういうのも使ったし、ローターみたいなのやクリトリスを吸引するのも使ったわ。ほら、グラビアアイドルの女性が使ってたヤツよ」 菜々子さんは、そんなことまで言う。菜々子さんが、大人のオモチャを使う姿……想像して、完全に勃起してしまった。 「そ、そうなんですね。でも、それって、章吾さんがすごいって事とは違いますよね?」 「うん。使ってみて気持ちよかったけど、そっちが気持ちよすぎて、逆に章吾とのエッチは盛り下がっちゃったの」 その言葉に、章吾は照れ臭そうだ。 「え? それじゃ、どうしたんですか? 本末転倒みたいになっちゃったんですね」 里香が、さらに興味を惹かれた顔を見せる。 「そうなの。だから、バイブに負けないようにしたの」 「負けないように? どんな風にしたんですか?」 「フフ、見せて貰ったら?」 菜々子さんは、あきらかに興奮した顔になっている。なんというか、発情したような雰囲気が漂っているみたいだ。その表情を見ているだけで、ドキドキしてさらに興奮してしまった。 「えっ? 章吾さんの、その……アレをですか?」 「そう、アレを」 菜々子さんは、楽しそうに笑った。俺は、まだ話が理解出来ていない。何がすごい? 菜々子さんの胸や妖艶な表情に気を取られてしまって、話が頭に入ってきていない。 「章吾、見せてあげて」 「なんか、照れ臭いな」 「そんなこと言って、本当は見て貰いたいんでしょ? 里香ちゃんに見せたいんでしょ?」 「そ、そんなことないけど」 「ウソばっかり。自慢したいって、顔に書いてあるわよ」 二人は、そんな会話を続けながらも本当に仲が良さそうだ。すると、章吾がズボンのファスナーに指をかけ始めた。 「じゃあ、ちょっとだけ」 そう言って、ズボンを下ろす彼。もっこりと盛り上がったパンツがあらわになる。彼も、俺と同じで勃起している。元気いっぱいな感じだ。でも、章吾のアレがすごいと言うことだとすると、ちょっと意味がわからない。章吾の勃起したものは、俺のものとさほど変わらないサイズ感だ。すごい=大きい、というわけではないとすると、どういう意味だろう? 里香は、パンツ姿の章吾に、真っ赤な顔になる。見た目の幼さと同じで、男性経験の少ない彼女は、とにかく恥ずかしがりだ。でも、顔を赤くしながら恥じらっているが、目は彼の股間に注がれている。章吾は、ズボンを下ろす時よりは恥ずかしそうに、パンツも降ろした。勃起したものがあらわになる。まさか、本当にそんなものをさらけ出すとは思っていなかったので、動揺してしまう。 「えっ、それって、なんですか?」 里香は、章吾のいきり立ったものを見て、驚いた顔をしている。それは、俺も同じだ。章吾のそれは、異形の形をしていた。カリ首の下に、ボコボコと小っちゃなボールみたいなものが浮き出ている。そして、その下に、グルッと竿を一周するリングみたいなものが見えている。 両方とも、皮膚の下にある感じで、埋め込まれているように見える。 「シリコンボールとシリコンリングだよ。ほら、ヤクザ屋さんが真珠を入れるとか言うじゃん? それの、現代版だよ」 章吾は、どこか得意気な顔になっている。すごい見た目だ。いきり立ったそれは、血管もうねるようになっている。カリ首も、大きく拡がった感じになっていて、かなりの迫力だ。でも、大きさそのものは、俺と大差ないようにも見える。 「手術したんですか?」 里香は、まだ驚いた顔のままだ。 「そうだよ。最初はボールだけだったけど、菜々子にせがまれてリングも入れたんだ」 そんな説明をする彼。菜々子さんを見ると、章吾の異形の肉塊を凝視している。その顔は、さらに発情したようになっていて、そのままフェラチオでもしてしまいそうな雰囲気だ。さっきまでの楽しかった鍋パーティーが、ウソのように淫靡な雰囲気に変わってしまった。 「これって、痛くないんですか? 引っかかったりしないんですか?」 里香は、今度は菜々子さんに質問を始めた。 「引っかかるわよ。それがすごいの。最初は、半信半疑だったわ。そんなので気持ちよくなるのかなって。でも、イボイボのついたディルドを使って、失神するくらい感じたの。だから、章吾にもお願いしたのよ」 菜々子さんは、息遣いが荒くなっている。もっと興奮してしまったような雰囲気だ。 「菜々子、一発でハマったからね。イボ付きのディルドなんて、痛いだけだと思ったけど、失神するくらい感じてた」 章吾は、そんな説明をする。 「すごかったわ。このリングも、もっと凄いの。ディルドにはついてなかったけど、そのクリニックのホームページ見て、どうしても試したくなっちゃったんだ」 「試したんですか?」 「そうよ。章吾に手術して貰う前に、本当に気持ちいいのか試したわ」 「そんなの試す器具、あるんですね」 里香は、初めて知る世界に驚きの連続という顔をしている。 「ないわよ。そんなディルドないわ」 「え? じゃあ、どうやって試したんですか?」 「クリニックの院長さんにしてもらったの。院長さん、自分の身体で色々試してるから」 「えっ!? ち、違う人とエッチしたってことですか!?」 里香は、目がまん丸だ。相当驚いているようなリアクションになっている。それは、もちろん俺も同じだ。驚きすぎて、言葉も出ない。 「そうよ。でも、エッチって言うか、カウンセリングみたいなものだから」 「で、でも……章吾さん、そんなのOKしたんですか?」 里香の質問に、照れ臭そうに笑うばかりの彼。すると、菜々子さんが説明を始めた。 「章吾、寝取られ性癖になっちゃったの。ほら、大人のオモチャとか使ったでしょ? 私が章吾のじゃないので感じる姿を見てて、目覚めちゃったの」 菜々子さんは、さらに驚くような話を聞かせてきた。本当に、驚くしかないような話だ。寝取られ性癖? ジャンルとしては認知しているが、俺は大嫌いだ。彼女や妻を、他の男に抱かせる……狂っているとしか思えない。 「びっくりです……。その……試してみて、そんなに良かったんですか?」 「うん。びっくりしちゃった。気持ちよすぎて、お漏らしもしちゃったし、泣いちゃったの。あんな経験、したことなかったから……院長さん、亀頭の増大手術もしてたから、本当にすごかったわ。章吾にも、その手術もしてもらったったんだ」
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