この話は続きです。はじめから読まれる方は「美優夫人の飼い犬」へ
「ママ‥」
「坊やの熱いミルクがママの子宮に当たってるわ。坊や‥」
女の胸に伏せると抱きしめ足を背中に回して交わらせた。
「ママ‥」
「ママもとっても良かったわ。坊やのおちんちん‥もう少しこのままでいて。」
やがて軟らかくなったペニスが女の中から抜け落ちると,組んでいた脚を緩めた。
「ママ‥」
キスをせがむと肉厚な舌を伸ばして絡めてきた。
「ママ‥」
もうこの女から離れられない‥
離れたくない‥
昨日までは逃げ出す事しか頭になかったのに‥
「ママ‥僕,ママの事大好き。」
「ママもよ。ママも坊やの事大好きよ。」
女の柔らかな身体をいつまでも抱いていたかった。
「坊や。」
「何?」
「お散歩行かない?」
「お散歩?」
「そうよ。ママ,たくさんワンちゃん飼ってるのよ。ワンちゃん達はママの事が大好きでママに会いたくて待ってるの。」
下に降りたくなかった。
また女が気を変えて,監獄の様な地下室へ拘束されるかと思うと怖くなった。
「どうしたの?坊や‥」
「だって‥」
「どうしたの?」
「怖くない?」
「おバカさんね~そんな事,心配してたの?全然怖くないわよ。ワンちゃん達はちゃんと躾てあるから。もしワンちゃんが坊やに怖い思いさせたらママが叱ってあげるからね。さ,行きましょう。」
女がベッドを出るとクロークの中から出した真っ赤なガウンを羽織り,僕には黒い新品のガウンを開けて着させてくれた。
「ママ‥」
「何?」
「シャワーとかはしないで良いの?」
女の分泌物がまとわりついたペニスが気になった。
女の股間にも僕の放った精子が溢れ出ているはずだった。
「大丈夫よ。ママがキレイキレイ,後でしてあげるから。」
手を引かれて女の後に続くと廊下を歩きエレベーターに乗り込んだ。
通勤のサラリーマンが眼下を蟻の様に蠢くのを見ていると
「蟻さんみたいね。ママは坊やの事,あんな中には放り出さないから安心してね。」
髪を撫でて女が微笑んだ。
この間まで自分がいた眼下に広がる世界‥
女が言う様にここにいる事の方が幸せなのかも知れないと錯覚してしまう気持ちを慌てて否定したのだった。
エレベーターのボタンを女が押すと静かに動き出す。
「ママ‥」
不安でいっぱいになり女の顔を見ると
「坊やは怖がりさんなのね。心配しないで大丈夫だからね。」
女が手を握った。
つづく「美優夫人の飼い犬13」へ
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